FX市場はどこにある?

 FXが為替の取引だという事はもちろんご存じでしょう。それでは実際に為替というのはどこで取引されているのでしょう。結論から言えば、FX市場は世界中のどこにもないという事になります。FXに興味を持って調べていくと、取引時間ごとに、東京時間、ニューヨーク時間、ロンドン時間などと呼ばれる時間帯があることを知るでしょう。東京時間には、東京の特定の場所で取引が行われているわけではなく、ニューヨーク時間に、ニューヨークのどこかで市場が開くという事はありません。地球には時差がありますから、今私たちが眠っている時間帯に起きて為替取引をしている国があります。そして逆に、私たちが取引をしている時間に眠っている人もいるわけです。つまり、為替の取引というのは土日、日本時間でいえば土曜日の早朝から月曜日の早朝までの間を除き、24時間取引されています。ですから実際に東京市場という取引所があったとしても、その場所に世界の人が集まって為替の取引をすることは不可能ですよね。というわけで、為替の取引はオンラインで取引されていて、株式市場のように物理的な意味での市場は存在しないということになります。それでは東京時間というのは何を指す言葉なのでしょうか。為替のレートは、インターバンク市場、つまり銀行同士の取引で決まります。実際に私たちが行うFX取引は、FX業者との取引になりますが、FX業者は大きな損失を出さないよう、そして利益を得るためにインターバンク銀行を使ってカバー取引を行っています。ですから東京時間というのは、日本のインターバンク銀行が積極的に取引を行っている時間帯ということになります。銀行は、土日はお休みですから、世界中の銀行が取引をお休みしている時間は、FX取引もできなくなってしまうというわけです。

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