実際にＦＸ業者が倒産してしまった場合、預けていたお金はどうなってしまうのでしょう。銀行はペイオフ制度があり、一千万円までの預貯金は保護されることになっています。ですから１千万円以上の預貯金を持っている人は、複数の銀行にお金を分けて預けたりして、万が一の事態に備えています。つまり銀行は、破綻してしまうようなことがあれば、一千万円以上の預貯金全額は補償されないという事になっています。それでは私達とＦＸ取引を行っているＦＸ会社に預けたお金はどうなるのでしょう。昔は、ＦＸ会社が破綻して資産凍結された、お金が返ってこなかった、というような話もありました。ですが今が、法律の上では、FX業者に預けておいたお金は全額保護されることにあっています。一千万円を超えていても、です。１億円を銀行に預けておいた場合、銀行が破綻すれば一千万円しか帰ってこないことがあるのに対して、ＦＸ業者は例え１億円であっても、全額を保護しなければいけない事になっています。FX業者は信託保全といって、顧客の資金を信託しておかなければいけないルールになっています。このルールがFX業者の経営を圧迫してしまい、つぶれてしまった業者もありますが、このルールがなかった時代には預けた資金が凍結なんて事態もあったのです。ですから現在、いつ自分の手元に帰ってくるのかは別にして、日本国内のFX業者であれば倒産しても自分の資金は帰ってくることになっています。ただ、信託するといってももちろんリアルタイムでお金を預けることはできませんから、最後に信託された時間から、その後に出た利益はいくら大金でも返却されるとは限らないということになります。